これ知ってる?椎間板ヘルニアと腰痛の原因|症状別ストレッチを紹介

椎間板ってなに?

椎間板というのは、腰の骨ひとつひとつの間にあります。

 

腰の骨や腰の関節に加わる衝撃をやわらげるクッションの役目をしています。

椎間板は、円柱形で水分が多い組織です。

中央にゼラチンのような、やわらかい弾力性のある髄核(ずいかく)

という部分があり、それを囲うように繊維輪(せんいりん)という、

比較的かたい組織が何十にも重なっています。 

 

バームクーヘンみたいな感じです。  

 

そして、脊柱に上下から加わる力を全体に均一に分散させ、衝撃をやわらげています。

 この椎間板の構造は運動性、クッション性に優れています。

 

しかし反面、丈夫といっても、過剰な負荷がかかることにより、繊維輪の部分に亀裂が入り、中の髄核が飛び出して来てしまうこともあります。

 

この状態がヘルニアという状態です。

腰椎椎間板ヘルニアってどんな症状なの?

腰椎椎間板ヘルニアが起こるきっかけはいろいろとあります。

 

重いものを持ったり、腰をひねったりしたときに突然激しい痛みがおこる、ぎっくり腰(急性腰痛)のかたちで発症することがありますし、徐々に症状が出てくることもあります。

 

鈍い腰痛や手足のしびれ感で始まり、しばらくすると症状は消えるのですが、また、いつとはなしに再発するといったことをくり返す、慢性型で始まることもあります。

急に起こっても、徐々に起こっても腰椎におこった椎間板ヘルニアでは、多くは腰痛のほかに、左右どちらかのおしりから、太ももの後ろからふくらはぎ、または膝から足首までの外側、さらにつま先にまで

電気が走るような激しい痛みや違和感、場合によっては冷感、温感などを感じることがあります。

 

これが、『坐骨神経痛』と呼ばれる症状です。

 

ヘルニアによる坐骨神経痛の特徴は、症状が強い時は、せき、くしゃみ、あるいは排便時にいきんだりするだけでも痛みが強くなることです。

 

顔を洗うときや掃除機をかける時に前かがみになったり、中腰などの姿勢では特に腰痛、坐骨神経痛の症状は悪化します。

 

逆に丸く寝た姿勢で安静にしていると、痛み、症状は軽くなります。

 

ヘルニアの状態によっては腰痛、坐骨神経痛のほかに、力が抜ける感じ(脱力感)、感覚が鈍くなる、または感じなくなる状態(知覚障害)がみられ、ものにつまずきやすくなったりします。

ヘルニアになりやすい人ってどんな人?

1、普段から姿勢が悪い

ネコ背だったり、背骨が反っている姿勢は腰への衝撃や負担を分散しにくいためリスクが高まります。

 

 

2、重い物を持つことが多い

腰に大きな負担が加わります。 仕事で重い物を持つ方は要注意です。

 

 

3、中腰の姿勢が多い

仕事上だったり、子育て中だったりいろいろあると思いますが、 腰、椎間板に負担がかかります。

 

 

4、座る姿勢が多い

イスに座った姿勢は、楽に感じますが、 長い時間座っていると、椎間板が常に圧迫されてます。 デスクワークの方は要注意です。

 

 

5、運動不足で筋肉が弱い

背骨は筋肉によって正しい姿勢をキープしています。 そのため、適度な筋力がないと、背骨を正しい位置で保つことが出来なくなります。結果、椎間板にも負担がかかってしまいます。

 

 

6、肥満

肥満体型の方は体のバランスをとるため自然と腰の骨が後ろに反った姿勢になってしまいます。 そして、この姿勢は背中側の椎間板が押しつぶされた形になりますので、椎間板の中身の髄核(ずいかく)が後方に飛び出しやすくなっています。

 

 

7、妊娠中

妊娠後期になるとだんだん大きくなってくるお腹を支えるために反り腰になってしまいます。

 

 

8、かかとの高い靴を履いている

かかとの高いハイヒールは腰に大きな負担をかけます。 肥満の時、妊娠中の時と同じように、腰が反り返り椎間板に負担をかけてしまいます。

ヘルニアの治療はどんなことするの?

椎間板ヘルニアによる痛みは、椎間板から脱出した髄核(クッションの中身)によって神経根が圧迫されて、神経根そのものやその周囲に炎症がおこることが原因です。

ですので、痛みの激しい急性期には、炎症を刺激せずに沈めるために

消炎鎮痛薬を内服して、安静にしています。

 

だいたい数日~1週間で一時的に痛みは楽になります。

 

しかし、炎症が一時的に消えても、ヘルニアがひっこんでしまうわけではないので、痛みが軽くなってきたら、一般的な治療法として牽引(けんいん)療法や温熱療法、運動療法などが行なわれます。

 

よく行なわれる牽引療法は、脊柱をひっぱって伸ばし、脱出した髄核が自然にひっこむのを期待する療法とされていますが、

 

科学的に解析すると治療効果はほとんどないようです。

 

国際的な研究でも明らかにされています。

 

逆に温熱療法は、腰や脚の痛む部分を温めて、かたくなった筋肉をやわらかくし、同時にヘルニアがおこっている部分の血行をよくして、炎症を治す治療法です。

 

病院の理学療法室だけでなく、自宅のお風呂で、ぬるめの湯にゆっくりと入ることも効果を期待できます。

腰のヘルニアの手術方法は何種類あるの?

腰のヘルニアの手術方法は全部で6種類あります。

 

1、LOVE法(ラブ法)

2、内視鏡下ヘルニア摘出術(MED法)

3、レーザー治療(PLDD)

4、経皮的髄核摘出術(PN法)

5、追求切除術

6、脊椎固定術

 

順番に簡単に説明していきます。

もっと詳しく知りたい方は、術名で検索していただき調べてみてください。

 

 

1、LOVE法(ラブ法)

日本で最も主流だった椎間板ヘルニアの手術方法です。

全身麻酔をして、背中側から5~6センチくらい切開して、

腰椎の一部を削って、神経を圧迫している髄核を取り除く手術方法です。

 

ヘルニアの手術としてはオーソドックスな手法ですが、最近は小さい傷口からマイクロ顕微鏡を使って手術するマイクロラブ法というものがあります。

こちらだと入院期間は短くなり1週間~10日程度で済みます。

 

 

2、内視鏡下ヘルニア摘出術(MED法)

LOVE法 の後継とされる手術方法です。

この手術方法では、まず全身麻酔をして背部を 1.5センチ程度切開してから、直径 1.5センチ程度の管と内視鏡を入れて手術します。

内視鏡をから映し出された手術部位の映像をモニターで拡大して見ながら神経をよけて、圧迫している髄核を摘出する手術方法です。

見える範囲が内視鏡の映像範囲に限られるので高度な医療技術が必要です。

 

この方法のメリットは、従来の摘出手術として主流だった

LOVE法に比べ傷が小さく、術後の傷の痛みが少ないことです。

 

この他にも、切る範囲が非常にせまいので筋肉への負担が少なくて済んだり、早期離床・早期退院 ( 約2週間 ) が可能といった利点もあります。

 

 

3、レーザー治療(PLDD)

この手術方法は入院の必要がありません。

正式には、経皮的レーザー椎間板減圧術 ( PLDD )といいます。

この方法は中間的治療法とされていて、日本でも 1992年 から行われています。

数ミリ程度の特殊な針を腰に刺して、レーザー照射用のファイバーを入れて、髄核をレーザーで焼くという方法です。

 

施術時間は15分 ~ 30分程度で、病院にいる時間は半日もかかりません。

 

しかし、いいことだけではありません。

 

すべての椎間板ヘルニアに有効ではなく、症状がある程度強い、

中・重度のヘルニアでは効果がほとんど無いようです。

なおかつ、この手術は保険適用外のため、治療費は約20万~60万が必要になります。

 

 

4、経皮的髄核摘出術(PN法)

この手術方法も日帰り手術が可能です。

方法はヘルニアを起こしてしまった患部に局所麻酔をかけて背中に直径4ミリ程度の管を刺し込みます。

その管を通った鉗子を使ってX線透視下で確認しながら飛び出ている髄核を摘み出します。

 

手術時間は1時間程度で後遺症も少なく、安全性の高い日帰り手術としてPLDD同様に注目されています。

 

ちなみにこのPN法とPLDDの最大の違いは、現時点では PN法 は「 保険が適用される 」手術という点です。

 

 

5、椎弓切除術

この手術は、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)などで腰痛・下肢痛 、歩行困難になっている場合に選択される方法です。

 

手術方法は全身麻酔をして、腰の骨の後の部分 ( 椎弓、関節突起、横突起などがある部分 ) を広く切り放し、骨や靭帯などの神経への圧迫を取り除きます。

 

先にも述べましたが、この手術を行うのは神経が通る脊柱管が狭くなった場合やヘルニアが大きい患者に適用されます。

 

 

6、脊椎固定術

この手術は、ヘルニア以外でも、分離症やすべり症などで不安定になった脊椎に対し手術の時に削った骨や金属片で腰の骨の間隔を調節して、さらに金属金具で腰の骨をまとめて固定する方法です。

腰椎椎間板ヘルニアを改善するストレッチ

腰椎椎間板ヘルニアでストレッチする目的と効果

1.運動性を高める

痛む部分をかばってしまうために、他の部分の柔軟性や筋力が低下したり、姿勢が悪くなってしまったりすることがあります。

 

それを予防、改善するのにストレッチはとても有効です。

 

骨盤周囲筋の柔軟性の低下により腰椎や骨盤の動きに悪影響を及ぼすこともあるため、腰だけでなく下肢のストレッチも行っていきます。

 

 

 

2.圧迫している部分を除圧

腰椎椎間板ヘルニアでは、姿勢や体動などにより椎間板への圧迫が強まるとヘルニアが神経を圧迫し、痛みやシビレなどの症状が悪化することがあります。

 

とくに前屈みの姿勢で症状が悪化することが多いと言われています。

 

 

 

3.血流改善で痛みをやわらげる

ストレッチをすることで、患部や全身の血流が改善され、痛みやシビレなどの症状が改善します。

 

痛みを一時的でも減らすことは、痛みの改善につながることが疼痛理論上わかっています。

 

一時的な鎮痛により生じる生体反応により、生理的な痛みの回復力が強まります。

 

 

4.トリガーポイントによる痛みをやわらげる

腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛や坐骨神経痛と診断をされていても、その痛みの直接的な原因は“トリガーポイント”による筋筋膜性の痛みである可能性があります。

 

“トリガーポイント”による痛みは、腰椎椎間板ヘルニアの痛みと混同されることが非常に多く、ヘルニアと診断をされていても、実は“トリガーポイント”による筋筋膜性の痛みというケースはとても多いのです。

 

トリガーポイント”により生じている筋筋膜性の痛みは、筋肉の緊張をゆるめることで改善します。

 

ヘルニアの手術をするまでもなく、痛みを改善することができるのです。

ヘルニア症状別ストレッチ

腰椎椎間板ヘルニアやトリガーポイントによる坐骨神経痛を改善するストレッチには、次のようなものがあります。症状や痛みが出る範囲によって、これらのストレッチを試してみてください。

 

※ストレッチを行う際は、下記に記載されている注意点に留意し、自己責任に置いておこなってください。

※ストレッチを行うことで痛みが悪化する場合は、速やかにストレッチを中止してください。

ストレッチをする際の注意

 

ストレッチする場所

安定した平らな場所を選び、リラックスした服装、姿勢で行ってください。 布団の上やベッドの上では危ない場合があります。

 

 

無理にはおこなわない

ストレッチは身体の硬さにあわせておこなってください。 同じようにできなくても構いません。 無理に行なうと腰の関節や筋肉に負担をかけてしまい、かえって痛みが悪化してしまう場合があります。

 

 

動作をゆっくりと

はずみはつけず、力を入れないで身体を動かすことが大切です。 ゆっくり一番筋肉がストレッチされているところで10~30秒ほどキープして、またゆっくりと戻るようにしてください。

 

 

動作と呼吸を合わておこなう

ストレッチの動作のときにゆっくりと息を吐き、一番ストレッチされるところで息を吐ききります。 そのまま2~3回ゆっくりと呼吸し、筋肉が少しずつ延びていくのを感じてください。

 

 

伸びている感覚に意識を向ける

一番ストレッチされるところで感じる感覚に意識を向けます。 筋肉が伸びている感覚は、『痛いけど気持ちいい』 『効く~』 という感覚です。 この感覚をしっかり意識して、筋肉が伸びていることを感じましょう。そうするとよりストレッチの効果も高まります。 また余分な雑念が消え、その間仕事や心配事などのストレスから解放されるので、精神的にも楽になれます。

 

 

じわ~っと伸ばし戻す

ゆっくりと元に戻していくときに筋肉がつっぱっている感じから、段々とゆるんでいく感じに意識を向けて行なってください。 ゆるんでいく感じをしっかり意識することで筋肉の血行がよくなり、こわばっていた筋肉がゆるんで伸び縮みできるように回復します。

決まったポーズを決まった時間やっても効果はうすいです。

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